映画「ソーシャル・ネットワーク」を遅まきながらに見た。
ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: Blu-ray
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原作は読んだが、映画は見てないことに気付いた。なんだこれ、秀作じゃないか!
大人の事情
業界の端くれにいて、見ていて気になったのが、マークやらが劇中で使用しているコンピュータ。なんとVAIOであった。そりゃWinであればCYGWINもあれば他のターミナルクライアントもあるし悪くはないんだろうが、普通に考えたらMacBookだろうにねぇと気になった。だけど使っているOSはWinではなく、それっぽいLinuxディストリかなんかってのがせめてものリアリティなんだろうなと思った。 ラスト近辺におけるFaceBook社が軌道に乗り始めたシーンではさすがにVAIOってわけには行かなくてMacBookが登場したが、ここではそれを登場人物によって破壊されていた。リテイクがすさまじかったという裏話のある映画で、このシーンもリテイクで破壊されまくったという念の入りように恐れ入る。どうせソニーピクチャーズなんだろうなとという事を確認したくてエンドロールが楽しみになった映画だったというのが自分の中で新鮮だった。
むこうの学校の雰囲気
学内ネットワークをノリでハッキングしまくった上ダウンさせる奴がいて、1万ドルをぽんと出資する学生がいて、謎のサロンとパーティーがあって、支配階級を匂わせる学生がいる。日本の普通の学校にいた僕ではわからないが、きっとむこうの大学の雰囲気なのだろう。では日本の学生でこういうのを撮ったらどうか?非実在小学四年生のように振る舞う学生がいれば意識高いとか言って嗤われ、サークルとバイトで忙しすぎとか単位やべーとか寝てねーとかそういった群像が出ると思うと、なんだか恥ずかしくなる。俺たちが誇りたくなる日本の青春群像というのはどこにあるのだろうとふと思った。きっと知らないだけで日本の学生も同じような事やってると信じたい。
SNSならではの共感
友達申請と言えばやはり最後のシーンが秀逸。友達申請をして、F5しまくるというのがなんとも泣けてくる。赤いバッチが出てくるかどうかのドキドキ感。そこまで親しくなかったが有名になった知り合いとか、それこそ元カノとか、友達申請すると妙に緊張するあの感じ。わかるなぁ、いや言葉を変えよう。イイネ!
フィクションであるが現在進行形
この映画はWikipediaとかで本当はどうだったの?という答え合わせが面白い。何せ映画はフィクションだったとはいえ現在も実在する人物だからだ。ボート部のウィンクルボス兄弟はその後どうなっているか、どんな活動をしているのか。袂を分かった盟友エドゥアルドはどうしているか。企業家パーカーは本当にあんなノリなのか。そもそもわざとアスペルガーっぽく描かれた創設者マークとはどういった人物なのか。もう一度原作を読みなおすのもいいし、究極の手段としてFBで友達申請したりとかWallに書き込むとかして聞いてみるのもいいかもしれない。そもそもそれができる仕組みを作ったのは彼らなのだから。
- 作者: ベン・メズリック,夏目大
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2010/04/06
- メディア: 単行本
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