DISTRICT 37

なにか

ドラゴンボール離れをした大人へ。映画「ドラゴンボールZ 神と神」を見た

小学校にあがったばかりの長男がかめはめ波を使い始めた為、早速借りてきた。おらわくわくすっぞ。

ドラゴンボールZ 神と神 [Blu-ray]

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俺たちのドラゴンボール

ここでいうドラゴンボールとは漫画のそれかドラゴンボールZを指すというのが前提となるが、なんだかんだ言って自分の中では漫画にしろアニメにしろ魔人ブウで終わってた。という事でしばらくドラゴンボールからは離れていた。劇場版もそれほど見たわけではないので、それ以降にあった作品の様々な設定とかはしらない。

今作の神と神で孫悟空は、インフレ漫画最高傑作の名に恥じず、これまでの強敵よりもはるかに次元の違う強敵である破壊伸ビルスと戦う事となる。だけどそんなインフレなんかほんとにどうでもいい些末なことで、俺たちが憧れた悟空が敵と戦う、それだけでこの映画は5億点出る。あとは減点方式でも加点方式でも好きなようにしてくれて構わない。

鳥山明が考えたお話という事

Wikipediaを見ると、原作者であるところの鳥山明が深く関わった作品とある。確かに漫画でもアニメでも出ていた鳥山明の雰囲気が見て取れる。なんというかアラレちゃんとかドラゴンボール初期で醸し出していたギャグの雰囲気。シリアス路線からポジティブな内容にしたいというのがよくわかる。もう一つ「悟空の基本は倒す事ではなく勝つことなんだ」というのがよくわかり、こういうドラゴンボールも見たかったんだと感じた。

ドラゴンボールオールスターズ

ドラゴンボールの空白期間が長かったからか、なんだか同窓会に参加した気分になった。Z戦士はもちろんピラフ一味にも会えたし、牛魔王にも会えた。しかし牛魔王衰えねーな。いくつになったんだかわからないけど、孫ができるような年なのにあの巨体とあの筋肉。流石カメ仙人の2番弟子だけある。

デンデ(こいつも神)による無許可の暴露というスタンドプレーには驚いた。そこはビーデルが自分でいう事だろと、言わせてやれよと。それに手放しで喜んでるやつら。すぐ隣に地球ぶっ壊すとかいってる奴がいんだぞ。緊張感持てよ。

神龍(こいつも神になるのか?)いいね。あんな恐縮した神龍見たくなかった、いや見たかったのかも。ギャグ漫画ならではのキャラ崩壊。楽しすぎます。

キャラ崩壊といえばベジータ。全然オッケーです。夫として、父親としてプライドなんか捨ててしまう様はかっこよすぎます。でも重力ルームでの修行中に界王様が話しかけただけで手元を狂わせるなんてまだまだですね。もっと励んでください。

あと悟飯。酔っぱらってたのかもしれんが子供に銃を撃たすような事は遊びでもさせるな。おもちゃだと思ったのならバンバンと口で言わせる程度にしとけよ。もうすぐ父親になるんだぞ。それに調子こいてビーデルを傷つけてるし。これだからサイヤ人は、、、、。ビルスが怒りかけたように、子供を怒れる大人になってくださいよ。というよりもドラゴンボール通してどうにも魅力がないキャラのような気がする。グレートサイヤマンのときにのみ彼は輝けるのだが、親父が偉大すぎなのでどうも影が薄くなってしまうかわいそうな人物ともいえる。だが、母であるチチの願いもかなえて学者になれたとかそういうエピソードは知人の子供の成長を聞いたようでうれしい限りだ。

最後に悟空。俺たちの孫悟空が戦って、かめはめ波を放つだけでもう満足です。いわゆる神です。それ以外の形容は蛇足にすぎません。成層圏にいるのに普通に息を吸えるし、寒さも感じないなんてやはりただものではないのですね。ベジータは周りを気遣って広い場所に行ったのに、かまわず街中で戦闘するなんて格が違います。いつビルとかにドカーンとつっこまないかヒヤヒヤしたもんです。やっぱりお前がナンバー1だ。

ドラゴンボール離れができた大人へ

鳥山明っぽいギャグテイストがちりばめられたからか、誰もがかなわない地球を破壊するとか言ってる奴がいるのに最後までどこか平和を感じた。ハラハラするというよりも悟空のように「わくわく」したというのが一言で言える感想です。俺たちの手を離れて先へと進んだドラゴンボールシリーズだけど、あの時のドラゴンボールにまた会えた気がします。懐古主義といえば懐古主義だが、あの時のままでいてくれるものがあるというのはうれしいものです。