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DISTRICT 37

なにか

プロキシマ・ケンタウリbという星

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wired.jp

Civilizationファンならアルファ・ケンタウリという名前を聞いたことがあると思う。ゲーム内で技術を高めて宇宙船を作り、アルファ・ケンタウリに旅立てれば科学勝利となる。アルファ・ケンタウリとはケンタウルス座α星という俺たちの太陽系からもっとも近い恒星だ。そのアルファ・ケンタウリは3連星となっており、それぞれアルファ、ベータ、プロキシマと名付けられている。この3連星でも最も近い恒星はプロキシマであり、プロキシマという名前自体も「最も近い」という意味になっている。太陽系には水星から始まり、金星、地球、火星、木星、、、と惑星が連なっている。この度プロキシマ・ケンタウリという恒星系に惑星が発見され、その名がプロキシマ・ケンタウリbである。

近い

そう、地球から近いのである。地球を含む太陽系以外の惑星を太陽系外惑星と分類され、全天中でいくつも発見されているが、どれもこれも当然のように遠い。1000光年とか1万光年といった、気が遠くなる距離であった。ところがこのプロキシマbは4.2光年と比較的現実的な距離で発見された。サンプルリターンでおなじみの小惑星イトカワから帰還した「はやぶさ」の飛行距離が60億キロほどなので、0.0006光年といったところ。

太陽系でも距離感はこんな感じ。4光年が近いような遠いような

天体 距離
1.3光秒
太陽 8光分
火星 13光分
金星 8光分
木星 40光分
土星 80光分

引用:主な天体までの距離と大きさ

生命の存在

決め手は水だ。プロキシマbには水が存在する可能性が指摘されている。恒星に近いほど熱で水は蒸発してしまい、恒星から遠ざかるほど水は凍ってしまう。実はプロキシマbはプロキシマ・ケンタウリにほど近い場所にあるので、水が蒸発してしまうのではと懸念されたが、どうやらプロキシマ・ケンタウリはそのほかのアルファやベータに比べて小さく、熱もそれほど発しないと推測されている。系の中で水が液体を保てる距離をハビタブルゾーン(正確には生命居住可能域)と呼ばれているが、プロキシマbはそこにあり、水が存在するかもと推測されている。水さえあれば生命の存在が期待できる。それがヒトのように知的生命であればコンタクトだってとれるようになる。

火星でも木星の衛星エウロパでもそうだけど、宇宙探査ではとにかく水を探したがる。水に頼らない生命というのは検討に値しないのだろうか。

さぁ行こう

ブレークスルー・スターショット - Wikipedia

(比較的)現実的な距離ということで、無人探査機を送り込む計画が立てられている。その名もブレークスルー・スターショットとかっこいい。ロシアの富豪とホーキング博士によって発表されたプロジェクトだ。帆にレーザーを照射して光速の20%ほどの速度でプロキシマbにたどり着き、調査をするという計画だ。残念ながら理論のみが先行しており、ミッションに必要な技術がほとんど存在していないというのがとても悲しい。ベテルギウス超新星爆発に並んで、僕が生きている間に何とかなっていればうれしいことの一つだ。

果たして科学勝利まであと何ターンなのだろうか