DISTRICT 37

なにか

第52回スーパーボウル!

2月の頭ってあいついつも休むよな。そんな奴がいたらそいつはアメフトファンに違いない。そう!年に一度のお祭り!SuperBowlの日なんです!

ペイトリオッツVSイーグルス

今回の対戦はニューイングランド・ペイトリオッツフィラデルフィア・イーグルス。去年のSuperBowlで大逆転劇を見せたレジェンドQB、トムブレイディ率いるペイトリオッツは連覇を狙う。対してイーグルスはエースQBカーソンウェンツがシーズン終盤に故障し、控えのQBニックフォールズが先発で投げる事に。レジェンドQB対サブQBという、設定だけでも映画になりそうなカード。

トムブレイディの昔からのファンであることもそうだが、前回大会の大逆転劇もあって今回はペイトリオッツを応援することにした。ちょっと前にマクナブっていう俊足・強肩のQBがいて、そのマクナブ率いるイーグルスは好きだったのだが、悪いけどあまり今のチームには思い入れはないんですよね。

SuperBowlは両チームに対して中立的な場所で行われる為、今回はミネソタ・ヴァイキングスのホームで行われた。だがなぜがイーグルスファンが多く、ペイトリオッツにはブーイングの嵐が巻き起こる。トムブレイディへのリスペクトの裏返しなのか、入場から、キックオフから、何かとクラウドノイズが巻き起こる。繰り返すがここはイーグルスのホームではなくヴァイキングスのホームなのだ。

P!NKが国歌斉唱を行い、さあキックオフ!

前半戦

前半から両チームともに獲得ヤードをかなり取りながら殴り合いのゲームの様相だ。ディフェンスが機能していないのか、はたまたQBや戦術がすごいのか。見る分としては面白い、ハイスコアゲームが期待される展開となる。

そして、今回の試合の行く末を表すかのようなプレイが2Q終盤あたりに登場する。初めに動いたのはペイトリオッツ。QBをレシーバーにするというスペシャルプレイをかますがそのブレイディがキャッチ失敗。そしてその数プレイ後。今度はイーグルススペシャルプレイ。こうやるんだとばかりにQBのニックフォールズがレシーバーとなるスペシャルプレイを見せつけ、しかもそそのままタッチダウンスペシャルプレイで裏をかこうとしたペイトリオッツに対して、イーグルススペシャルプレイで返された格好だ。試合を見てるうちそのリプレイが何度も繰り返される。

前半終了時点でイーグルス22-12ペイトリオッツ。去年の大逆転劇を知るペイトリオッツファンとしてはブレイディのマジックにいやでも期待してしまう。

ハーフタイムショー

SuperBowlのお楽しみといえばハーフタイムショー。これをリアルタイムで見るだけでも価値がある。今年はどうか?、、、おいおい、ジャスティン・ティンバーレイクって前にジャネットとやらかした野郎じゃないか!出演オファーが出るなんて、もう彼は許されたのか?と思いながら見ていたが、そういえばあの時のSuperBowlもペイトリオッツでQBはブレイディだったなと、改めてすごい選手だと感じる。というかこの事件自体、もう14年も前の話なのね。

後半戦

で、出たー!ペイトリオッツのQBブレイディーTEロブ・グロウコンスキーのゴールデンコンビによって一気にタッチダウンを取る。ドライブ自体も2分ちょっとと、なんでこんなに簡単に、、、とため息が漏れる。TEにこんだけ仕事をされたらWRもこのままでいいわけないよな!たのんだぞ!奮起したペイトリオッツのWR陣。WRアメンドーラが走り回りブレイディが続々とヒット。今回は両チームとにかくパスが出るし成功する。

3Q終了時点でイーグルス29ー26ペイトリオッツ。後半に入りじわじわと追い詰めてきたペイトリオッツは4Qで初めて逆転に成功。TDを決めたのはもちろんこの男。TEグロウコンスキ。頼りになるぜ!ということでこの時点でイーグルス32ー33ペイトリオッツ。これはキタ!さっすがブレイディ!奇跡は何度でも起きるんだよ!起こすんだよ!

このあたりでイーグルスQBニックフォールズもだんだんパスが定まらなくなるように見えてきたと思っていたら、元ペイトリオッツイーグルスのRBブラントがインサイドにアウトサイドにスルスルとペイトリオッツ陣営に入っていき、気が付いたらレッドゾーンへ。やはりパスが定まらないなんて事はなく、そのままパスプレイでタッチダウン。2PCを狙ったが失敗し、この時点でイーグルス38-33ペイトリオッツ。残り2分。1タッチダウンで勝負は決まる!ブレイディ・グロウコンスキのホットラインを使えば2分なんて長いくらいだ!!攻撃を始めるペイトリオッツ。もう一度夢を見させてくれ!

、、、ここでブレイディ、痛恨のQBサック。

ただのサックにとどまらずファンブルも犯してしまい、リカバーはイーグルス。ターンオーバー。その後のドライブでイーグルスはダメ押しのFGを決めてイーグルス41-33ペイトリオッツ。その瞬間ブレイディはベンチで大きくうなだれる。だが、彼らの目は死んでおらず、次の攻撃へ移る。残り時間1分。アメンドーラ、グロウコンスキとパスを投げるがあえなく時間切れ。イーグルスがSuperBowl制覇を決めた。

感想

スタッツはコチラ

2018-02-05 イーグルス vs ペイトリオッツ | NFL JAPAN.COM

両チーム合わせて1151ヤード、しかも獲得ヤード数で言えばペイトリオッツのほうが613ヤードと75ヤードも上回っている。そう、獲得ヤードで上回っているのにペイトリオッツは負けたのだ。そしてサック数。最後の最後のただの一回だ。パントも一回とまさに殴り合いと呼ぶにふさわしい試合だったといえる。

この試合ではWRアメンドーラがパスターゲットとなったが、俺たちは前回のSuperBowl制覇の立役者、エデルマンを知っている。だが、彼は故障してこの試合には出ていなかった。勝負事にタラ・レバを言ってしまってはダメなのはわかっているが、やはりこの舞台でエデルマンが見たかった。

レジェンドQBとシンデレラQB。この両者の対決はシンデレラに軍配が上がった。ロモが去り、兄ングも去り、キャムニュートンといった新しい時代のQBが台頭していく。一つの時代が終わり新しい時代になっていくのだろうかというのを感じさせるSuperBowlだったと思います。

今年も面白かった!来年も仕事さぼって見よう!