DISTRICT 37

なにか

これこそがスパイ大作戦 映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 」

スパイ大作戦はこうでなくっちゃ

阿里巴巴集団

オープニングにアリババの名前が出てきたので、トランスフォーマーの再来を予感したけど、この作品ではそんなことなかった。しかしながらも中国感はにおわせており、それは「トゥーランドット」に集約されている。さりげないといえばさりげないが、登場する女スパイが何かを話す度に荒川静香でおなじみの「誰も寝てはならぬ」がほのかに聞こえてくるという演出にとどめられている。

トゥーランドット

物語はなんとなくそのトゥーランドットにリンクしているということに、何度か見て気が付いた。トゥーランドットは言ってみれば竹取物語であり、絶世の美女であるトゥーランドット姫が三つの謎かけをだして、答えられた者と結婚を許されるというお話。 映画では謎の美女が登場し、謎が謎を呼ぶ。暗号化されたデータに対して「三つ」の仕掛けをクリアしないと復号できないという、なんとなくテーマを沿った形でなぞっていく。

IMF

カーアクション、バイクアクション、水中アクション、格闘アクションと、アクションフルコースを堪能しながら物語の最後であるボスとのバトルを迎える。ちょっとネタバレになるが、よくあるアクション映画にありがちな主人公の超人的な体術によってボスを倒すのではない。なんならトムはジャッキーチェンさながら、ちょっとずつやられながらも相手を倒すという展開だ。そういったやり取りをしながらも最後は個人ではなく、IMFのチームとしてボスを倒すという展開で決着がつく。しかもそれが物語の最初とリンクしていてもう鳥肌ものだ。お見事としか言いようがない展開で、ほんとうに満足が行く結末だった。

超人による無双も面白いが、オーシャンズイレブンとか、Aチームとかチーム感のある映画が好きだってことに気づかされる。思えば戦隊モノとか好きだったなぁ。