レゴの遊び方。LEGO®ムービー
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2015/03/18
- メディア: DVD
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レゴを作るすべての人をビルダーと呼び、世の中には二通りのビルダーがいる。レゴのパッケージを買ってきてマニュアル通りに作って満足するビルダーと、赤いバケツに代表されるプロックセットを買ってきて作りたいものを作るビルダーだ。
レゴの映画
レゴによる地道なストップムービーかと思いきや全編CGだというから驚いた。物語は主人公がひょんなことから「選ばれしヒーロー」に勘違いされ、物語のボスである「おしごと大王」に立ち向かうというストーリー。
彼は物語の中で決まった時間に起きて、マニュアル通りに行動している建設作業員(ビルダー)だ。つまりレゴにおける前者のビルダーといえる。物語途中でイマジネーションを駆使して自在にレゴをくみ上げる後者のビルダー、「マスタービルダー」が登場する。かくいう僕は前者のビルダーだが、本当は後者のビルダーになりたかった。レゴパーツを買ってもらいながらマニュアル通りにくみ上げて、なかなか崩すことはなかった。大人になって自分で買うようになってからはそれはもっと顕著になった(だってスターウォーズのレゴかっこいいんだもん)。
結局前者のビルダーである主人公が後者のビルダーに覚醒し、物語のクライマックスへ!!!という流れになるわけなのだがこの映画はそれだけではない。ネタバレになるが、この映画はまさにレゴの映画といわんばかりの強烈なメタ視点が現れる。なんと作り手が出てきてしまうのだ。それも歌舞伎の黒子のように見えないものとしておくなんてレベルではない。登場人物として出てきてしまう。正直これには驚いた。そしてその場面では、前者のビルダーと後者のビルダーが両方の場面で対峙する、なんとも面白い構図となる。禁じ手なのではないかと思ったけど、まさにレゴの映画、「LEGO ムービー」だと思った。
すべてのビルダーに
物語は結局後者のビルダーの力であるイマジネーションによる勝利という事にはなるのだが、途中で前者のビルダーも見捨てない。それも遊び方の一つだよと言われた気がして救われた。すべてはサイコー(Everything is awesome)である。この映画を見た後に息子が昨日まで組みあげていたレゴを分解して新しいものを作るよと言い出した。どうやらイマジネーションが刺激されたらしい。かくいう僕も刺激されて赤いバケツをひっくり返した。ちなみに赤いバケツにはマニュアルは無い。
レゴ 基本セット 赤いバケツ (ブロックはずし付き) 7616
- 出版社/メーカー: レゴ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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